クロスフェードメーカー 操作マニュアル
操作マニュアル 2013年3月18日版


クロスフェードデモとは?

 クロスフェードデモ、あるいはクロスフェードダイジェストとは、複数の音源の一部を切り出し、フェードイン・フェードアウト処理でなめらかに繋げたものです。その性質上、音楽トラックの効果的な試聴方法として、しばしば利用されます。

クロスフェードデモ制作の例
Fig1. DigiOnSoundで2トラックのクロスフェードデモを制作した例。
トラック1がフェードアウト(音量ダウン)する一方で、トラック2がフェードイン(音量アップ)していて、
2つのトラックがなめらかに接続されていることがわかる



ソフトウェアを起動する

フォルダー
Fig2. 解凍後のファイル構成

 圧縮ファイル「CrossFadeMaker1.00.zip」(Ver1.00の場合) を解凍すると、
 の二つのファイルが出てきます。このうち、CrossfadeMaker.exe をダブルクリックすると、「クロスフェードメーカー」が起動します。

SS
Fig3.起動直後の画面

 ※動作環境
 【OS】 Microsoft Windows XP/Vista/7/8
 【CPU】Intel x86/AMD x64 互換プロセッサ
 【メモリ】1024MB 以上



トラックを追加する

 トラックリスト下の開くを押して[ファイルを開く]ダイアログで音声ファイルを選択するか、トラックリストに音声ファイルをドラッグ&ドロップしてください。
 
ファイルを開く(ダイアログ)
Fig4-1. ダイアログで開く場合
ファイルを開く(D&D)
Fig4-2. D&Dで開く場合

 ※読み込むことのできるファイルは、WAVE・MP3・WMA の三種類です。FLACやAACには対応していません。

 正常に読み込まれると、トラックリストの最後尾へ追加されます。複数のトラックがあるときは、ドラッグ&ドロップで順番を変更することができます。
 
ロード完了
Fig5. トラックリストに追加される

 クロスフェードに必要な音声ファイルを追加したら、フェードイン・フェードアウト点の設定へ移ります。



フェードイン点/フェードアウト点の設定

①IN/OUTを設定したいトラックを選択します。
 
 右側のコントロール部で、曲名(ファイル名)と、プレーヤーに「準備完了」が出ていることを確認してください。

 ②プレイヤーでトラックを再生しながら、IN点にしたいところで「ここから」を押します。
 
 再生状態で押しても、停止状態で押してもかまいません。ボタン下に、IN点のタイムコードが反映されます。

 ③同じく、プレイヤーでトラックを再生しながら、OUT点にしたいところで「ここまで」を押します。
 
 ボタン下に、OUT点のタイムコードが反映されます。また、秒数も自動計算され「??? sec.」と置き換わります。

 また、トラックリストの方をみると
 
 曲名下の「Undefine」表示が、タイムコードの区間表示に変化しており、無事設定できたことが確認できます。

 区間確認を押すと、IN→OUTにかけての区間を再生して確認することができます。
  ただし、この時点ではフェード効果は適用されません(あくまで区間の確認用です)。

 以上の手順を、読み込んだ各トラックに行ってください。



書き出しオプションの設定

 最終的には、このようになります。

 
 (※Falcom Sound Team jdk 様による「ZWEI 2 ORIGINAL SOUNDTRACK」TR.1~TR.5 でクロスフェードの設定を行った例です。)

 書き出す前に、三点のオプション設定をすることができます。



Fig6. オプション設定部分

 
クロス時間 フェードインおよび、フェードアウトにかかる時間を設定します。
7秒~14秒付近がお薦めです。
エンベロープ フェードインおよび、フェードアウトに使用する音量カーブを設定します。
エンベロープ
しおりテキストを出力する 切り出した部分のタイムコードと、出力したクロスフェード音源のタイムコードを対応付けたテキストファイルを出力します。
しおりテキスト



クロスフェード音源の書き出し

 クロスフェード生成 を押すと、ファイル保存先を尋ねるダイアログが出ます。
 クロスフェード音源の保存先とファイル名を決めて、保存を押してください。書き出しが始まります。


書き出し
Fig6. 保存画面

書き出し完了
Fig7. 書き出し完了後


 ※Version 1.00時点では、出力形式はWAVE固定です。また、全ての音源は44100Hz/16bit/ステレオに統一した上でクロスフェード作成処理を行います。また、当然のことながら、トラックリストに登録されたソース音源に対して、当ソフトウェアが手を加えることは一切ありません。



トラックリストを保存する

 設定したIN/OUT点を含む、トラックリストを保存するにはトラックリスト下部にあるトラックリスト保存ボタンをクリックします。
 保存したトラックリストを呼び出す場合は、呼び出しボタンを押して、*.cfmd ファイルを開いてください。


便利な機能
 
○おまかせ一括ランダム
おまかせ一括ランダム
すべてのトラックに対して、指定された秒数を守りながら、ランダムにIN点とOUT点を設定します。
<GO!>ボタンを押すたびにIN点/OUT点が変わります。設定に困ったとき、時間がないときなどに「運に任せたい」場合に最適です。あるいは、最初にこれを実行しておき、気に入らないトラックのみ、手動で調整しなおすということも可能です。

<!> GO! を押すと、既にIN点/OUT点が設定されているトラックがあっても、この機能の値で上書きされます。ご注意ください。



ソフトウェアを終了する

終了
ウインドウ右上の[×]を押してください。



◎今回作成したクロスフェードダイジェスト例 (別途圧縮済み)

オリジナルサウンドトラック ツヴァイII Tr.1~Tr.5/Copyright© Nihon Falcom Corporation

▽出力されたしおりテキスト



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