2014/08/03 OUTGOING & INCOMING |
2014年現在、いまやビッグサイトに来るクラスタの半分ぐらいの人は知っているんじゃないかとまで勝手に思っているブラウザゲーム『艦隊これくしょん』。そんな私もちゃっかり"提督"だったりして、バーチャル上では舞鶴鎮守府に時々顔を見せてることにはなっているのですが、そんな中の4月某日。『艦これ』のオフィシャルイベントが横浜のどっか(それほど気にしてなかった)で行われるとの情報が入り、さてどうしたものかと形式上悩んだ上、日帰り日程も組めそうということでイベント申込ページから大人一名、ポチっとな。
さて、当たったとして、会場はどこだろう、パシフィコ横浜……? 基本ライブには行かないインドアな人ゆえ無知極まりなくそれゆえにGoogle地図で検索してみる。今は便利な時代になりました、8年前はこれほどリッチなオンラインマップ無かったもんね。そして判明するパシフィコ横浜の位置。かなり海に近いようです。横須賀の方ではない。おや、ここって……。
みなとみらい地区!?
みなとみらい駅やクイーンズスクエアから見て東の方角、8年前の当時もランドマークタワー背に写真撮ってヒャッハー言ってた気がしますが、その時すでにパシフィコ横浜は目と鼻の先にあったんですね。一気に親近感が沸きます。あれ、どうせのことならランドマークタワーにもう一度登ってくるのもいいんじゃないか? よしそれでいこう! かくして、日帰りの煮詰まり横浜観光プランが決まっていったのでした。
艦これ絡みなので一応抜錨しておかないというよく分からないテンプレはさておき、スタートはやはりここ、地元の国府宮駅から。
全ての列車種別が止まるメインステーション国府宮は今も健在です。3日の前日、2日に名鉄金山駅で電車下からファイヤー事故が発生してダイヤが乱れたため、おわびの文書が貼ってありました。お疲れさまです。
金山駅真っ黒! pic.twitter.com/26BKA4b1lK
— ぬこガーマスクII世 (@KOUOH) 2014, 8月 2
ここから急行豊橋行きに乗り、JR東海道新幹線・名古屋駅に向かいます。
新清洲駅を過ぎたあたりでうすうす感じてはいましたが、このまま名鉄名古屋で乗り換えると時間が余りまくってどうにもアレです。持ってるチケットはJR東海ツアーズで手配してもらった「乗車票」であり、当日は乗車変更ができません。一応ツアー扱いですし。EX-ICあるけど高いし……。
そんなわけで、暇つぶしも兼ねて名古屋駅を通り越して金山です。かなり意味のない移動? いいえ、電車旅をエンジョイする思えばオールOKなのです。名鉄側の乗車券はなごや特割回数券で金山で降りてもで名古屋で降りてもお値段一緒。一方、金山から名古屋に戻るためのJR乗車票側も「名古屋(市内)」発。従って、余計な運賃は発生しません。名鉄とJRが東海道併走地域に限って火花を散らし合っている様が見てとれるよう。
名鉄金山駅改札内にある駅ナカFamilyMartでちょっとした昼食を買ったのち、JR金山駅へ移動します。ここからは東海道線と中央線、どちらに乗っても名古屋へ戻ることができますが、私が選んだのはもちろん中央線。ふだん東海道線に乗ることはあっても中央線は滅多に乗る機会が無い……というのは表向きの理由で、名古屋駅に到着したとき新幹線ホームに近いのが中央線なんです。セコい! ヒロユキ提督セコい!
こだまといえば、東京まで各停、のぞみと比べて名古屋・東京間がプラス1時間はかかるという、それってどうなん? どうなん? みたいな微妙すぎるイメージしか無かった……んですよ! ね!
それが、二年前、これもJR東海ツアーズでチケットを取ってもらって、物は試しと乗ってみたらこれがイイ、実にイイ! 各停である上にひかりやのぞみの待避待ちがあります、ありますが、よく考えなくともこの時間は新幹線は静かに止まってるパーキングブレーキ状態。ふわっとした加速度がかかることもなく、停車待ち時間も含めて、仮眠するにもなかなかいい環境。なにより、次は浜松、次は掛川、次は静岡……と停車アナウンスが流れるため、今どの辺りを走っている(きた)のか一目瞭然。それほど急いでもいないが在来線は静岡が大変だしなあ、でもライトな電車旅したいなあ……派にはぴったりの選択肢かなとステマまがいのこだまPRを書き連ねたところで、申し訳程度に写真を貼っておきます。
こだまに乗るときはどうせのことならN700系を狙っていきましょう。(※こだまに限り車内販売が無いので乗車前に何か買っておかないと死ねます)
ところで、国府宮で電車待ちをしている時から感じていたのは、「日差しはないのににじみ出る暑さ」。名古屋特有の暑さとは良く言いますが……とにかく暑い! たまらず、新幹線ホームにあるクーラー付き待合室に避難。新幹線に乗ってしまえばしばらくは暑さとさよならであるものの、それまでが大変。日本の夏、名古屋の夏。
だいたい定刻通り12時25分ごろにこだま号が入線。ささっと着席します。EX予約サイトが言うには、隣は新横浜まで誰も来ないとのこと。やりました。29分、こだま号は名古屋を出発。さて、軽く腹に何か入れつつ音楽聴きながらまったり……おっと検札だ! 名古屋出てすぐにいらっしゃった。JR東海さんさすがです。仕事が早い!(検札してもらえれば新横浜到着まで自分の時間です)
この日は台風の影響で静岡遠州以西ではおおよそ天気が悪く、特に四国ではとんでもない量の雨が降りました。このことは新幹線のスクロール電光掲示板ニュースにも出ていたところ。雲の影響は予想外に広がり、車内からiPhoneで気象衛星画像を見てみても、少なくとも小田原付近までは雲に覆われているようです。横浜の天気がかなり心配です。でもしかし、既に公演昼の部で向かっていた提督の写真付きツイートを見ると、快晴も快晴。ホントかよーと思いつつ、豊橋、浜松、掛川……と進んでいきます。途中計10分ほど記憶が飛んでた気がしますがおかげさまで目が冴えました。寝不足ダメゼッタイね。
新富士手前のあたりで富士山が見える……わけもなく、新富士、三島、熱海、小田原と進んでいきます。小田原まで来れば、それこそ在来線で行けない距離でもありません。荷物をまとめて、降りる準備を整えていたところ、場所にして海老名付近でしょうか、マジで青空が出現です! やっぱり関東は晴れだったんや! この天候の変わりようには思わず感動してしまいました。
名古屋から数えて2時間半ほどで新横浜に到着。いつものクセで品川まで行きかけました。ウソです。
さて、JR東海ツアーズで往復日帰りを頼むと、主にGIFTKIOSKで使える1,000円券が付いてきます。キュービックプラザでも使えたりするようでしたが、どうせのことだしお土産と引き替えていきましょう。しかし、帰りに引き替えていると新幹線に置いていかれる危険があり、今この瞬間に引き替えちゃいます。今でしょ!
新横浜新幹線改札内のGIFTKIOSKではちょっとしたペットボトルの飲み物や食べ物もあって、これにも充当可能。コンパクトかつお土産感ある『横濱レンガ通り』と、自分用に小さい『いろはす』をセレクト。実はこれだけだと1,000円に満たず、店員さんに「他のものはいいですか……?」と逆に親切にしていただいて恐縮も恐縮。ギフト券と同じく、お釣りが出ないのは了承済み。しかし、無理して買い足すと荷物になるのでしゃーなしなのですね。そう、しゃーなしです。要冷蔵のもの買って腐らせちゃってもいけないし……。
ここからは横浜線に乗り換えて、桜木町駅まで向かいます。地図で見ると桜木町駅からランドマークタワー、ぱっと見は遠いです。が! そこはさすがの横浜、東京駅京葉線でおなじみの動く歩道が整備されているんですね。出発前に下調べしていてびっくりしました。しかも、今回の場合、みなとみらい駅からランドマークタワーへ行って、さらにパシフィコ横浜へ向かうより、桜木町駅から動く歩道を経由してランドマークタワーからのパシフィコのが移動経路が直線になって無駄がない! 横浜(市内)着の乗車票も有効に使える! なんということでしょう!(急いで移動プラン書き換えました)
新横浜から桜木町駅へ直通する電車はそれほど多くなく、運よくホームに到着していた桜木町行に乗り込みます。ふつうにMMの観光に来た人、外国の方やたぶん提督であろう人、いろいろな人のいろいろな想いを乗せていた電車でありました(主観)。
うおー!? ホームから既にランドマークタワー(とか)が見えている!!
これは高まります!
有人改札で乗車票を記念にいただき、桜木町駅から外に出てみると……。
フォォォォオオオオ!!!!
ほぼ逝きかけてました。いかんいかん。青い空、雑然としすぎない美しい建物群。こういう景色が大好物で、心洗われたせいか顔のニヤニヤが止まらないのが自分でも分かります。マスクしてなかったら完全に危険人物待ったなし。いや、この暑いのにマスクしてる方が怪しいか……。
(左:今回の記念ショット 右:(参考)8年前の記念ショット)
ここでふと、iOS7辺りでパノラマ写真が撮れるようになったのを思い出して、ここぞとばかりに撮影したものが上の長細い写真。半端ないです。
パノラマではちょっと見にくいですが、ランドマークタワーの見える方角へ歩いていくと動く歩道の入り口が見えます。京葉線方式のいきなり歩道ではなく、エスカレーターで一旦上がってから、動く歩道に繋がっていきます。
この動く歩道、なんと太陽光発電を活用して動いてます。この時点で4.9kW (=4,900W) の電力はソーラー由来なんですね。もちろん5kW前後では動く歩道に何百人も乗せて運ぶことは運動&位置エネルギーとの兼ね合いでちょっと難しいというか、そういう理由もあって商用電力も組み合わせたハイブリッドな歩道のはずで、車で言ったらプリウスやアクアに負けず劣らずの「みらい」感ありますね!
しばらく歩道に乗っていると、右手方向にデジタル時計付きの、あの有名な観覧車などが見えます。そして歩道を抜けきれば……いきなり展望フロアへの入り口がババァーン! と登場!
みなとみらい駅から来るとこうはいきません! (経験済)
さて、ここでチケットを買……うと思いきや、実はもう買ってあります。出発前日の朝、たまたまGoogle検索でJTBの割引チケットを見つけて予めポチっておいたのです。JR東海ツアーズといい、「ツアー形式の○○」(実質ばら売り)+多少の制限付きで安くチケットを提供するビジネスモデル、よく考えられてるなあと感心します。クレジットカード決済ですから、ポイントが付くのも実にイケてます。旅行会社様々。
入り口のお姉さんに予約票(という名のメールをプリントアウトしたもの)を見せると、JTB個人で予約してくるお客さんが少ないのか、数秒フリーズしていらっしゃいましたが、「入ったところにあるエスカレーターで一旦下に降りていただいて、チケットにお引き換えください」とのこと。よっしゃ、意気込んでビル内部へ入っていきます。夕方から本題のイベントがあるのにこのテンションで大丈夫か? 問題ない
あああこのエスカレーター見覚えあるううううう!!!!
紛れもなく初ランドマークタワーに参上したときにも乗った、青い照明が特徴的なエスカレーターです。当時みなとみらい駅の方から来たのは確かですから、クイーンズスクエアを通ってここに来たものと予想しますが、そんなことは今となっては大した問題ではないのです! さておき、見覚えあるエレベータホールにチケット売り場、超大げさながら、時空を超えてきた気分です。
(左:今回の入場券 右:(参考) 8年前の入場券)
閑散期? なのか、チケットカウンター含むスカイガーデン入り口階はそれほど人出もなく、スカイツリーとあべのハルカスに取られてしまったか? と若干不安に陥りつつも、カウンターの透明ガラス越しに「すみません、予約していた者ですけどもー」とか言って予約票を渡します。すると、予約番号と氏名が書かれているっぽいリストが出てきて、お姉さんがアナログに照合作業。照合用のパソコン? タブレット? そんなものはランドマークタワーには必要ないのです! たぶん!
JTBからの予約も無事届いていたようで、難なく入場券GET。すごい時代だ……。
ちなみに券面は割引価格の700円ではなく、正式な1,000円として記載されています。
地上69階まで登るという性質上、お客さん一人一人を運んでいたらロスが大きいという理由もあって(おそらく)、エレベーター待ちがそこそこ溜まったところでいよいよ天空へとご案内です。そう、このエレベーターがすごいのです。階数表示が勢いよくカウントアップしていくのももちろんのこと、ドア上には速度計も付いていて、鼓膜に感じる気圧変化の加速感と相まって「最高に高ま」ってきます。最高速は上り下りともに750m/min、時速45km相当になります。自動車の速度で地上270m近くに突き抜ける感覚、これもまたランドマークタワー名物、なのです!
2014年8月現在、世界的には台北101のエレベーターが最高速であるものの、台北101が完成するまでは上り下りともに世界最高速のエレベーターでした。あべのハルカスやスカイツリーなど、展望台の高さに目が行きがちの中、地味に推しておきたいポイントです。
ピャアアアアアアアアアア!!!!
エレベーターから降りた瞬間、小声で思わず変な声をあげてしまいました。これホント。
広がる大パノラマ! ライトブルーの空! 見覚えのある展望ガーデン! 謎の感動で涙と鳥肌出てました。これホント。(2回目)
北東・北西・南西・南東と、いろいろな方角を眺められるわけですが、なんとここ横浜からでも東京スカイツリーを見ることができます。とにかく圧巻。ピカチュウ大発生イベントが組まれる赤レンガ倉庫や、これから向かうパシフィコ横浜もしっかり見えます。しかしながら、夜の部か物販に参加するであろう提督の列などは、ここからは確認できません。
(参考: 8年前のスカイガーデン)
しばし郷愁っぽい何かに浸っていましたが、いよいよイベントの時刻も迫ってきました。パシフィコ横浜では物販もあります。そろそろ行かねばなりません。17時開場ですから、16時半ぐらいまでには到着、買う物は買って待機しているのが理想です。
名残惜しくも、16時20分前に撤収開始。帰りもこれまた750m/minのエレベーターで降りていきます。鼓膜が気圧差でお゛お゛っと来るのは、やはり味があります。
降りた先はランドマークタワーの5F。スタートは3Fか2Fなので、ちょっと違う場所に帰って来るんですね。しかし困った……。とりあえず外に出てみたはいいけれど、自分がどこに居てどっちに行けばいいのか分からない! 建物内のためGPSはアテにならず、ヒロユキ名物・出先で必ず道に迷う程度の能力が炸裂してしまった次第。地元のmozoワンダーシティでさえ余裕で迷うしな! さて、案内板にも、パシフィコ横浜への案内はなし。どうすればいいのか……ムムッ!
……だがちょっと待ってほしい。事前に調べていた情報 「桜木町駅からの動く歩道の接続先はランドマークタワー3F、パシフィコに抜けるには2Fに降りる必要がある」 というかなり重大な情報を思い出した私。ならば、とりあえず2Fまで降りればいいのではないか? 2Fに行けば何かヒントがあるんじゃないか?
やりました。
2F、パシフィコ横浜への案内発見です。このまま歩いていけば、クイーンズスクエアを経由してパシフィコ横浜に着けるはず!
……。
遠いッ!!
やっとクイーンズスクエアから脱出したかと思いきや、実はまだランドマークタワーの中で、えっ、クイーンズスクエアは次の建物!?
とりあえず歩きましょう。(行くしかない)
ランドマークタワーから出て10分程度歩き続け、ようやくパシフィコ横浜への連絡橋に到着。いやー遠かった。
さらに、気温が高いのに早足で歩いたのもあって、熱がこもりが半端ないです。この時点で、行き交う人々の提督率が高くなってきたのを感じ魔ます。なんとなく分かっちゃうところが面白いですね。
国立大ホールの目印が見えても、物販入り口はさらに向こう。海側に向かってさらに歩く! 全身から染み出る汁! それを撫でる海風! なんだこれ気持ちEEEEE! まだ開場前とだけあって、日陰かつ海風に当たれる物販側の入り口にはかなりの提督たちが……。
多ッ!
リアル提督率80%超えは確実です。着任待ちを加えればたぶん9割は堅い。とりあえず汗とか拭いつつ物販へ行きます。が、入っていきなり展示があるじゃないですか! これは見ておかないと!
企画中のものも含めて、立体物メインに色々展示されてます。個人的にはヲ級ぬいぐるみが妙に愛らしく、既に体力4割ほど持ってかれているヒロユキの心身を癒してくれたかもというちょっといい話。
物販では、入り口でもらった注文票に希望の購入個数と購入数を記入してレジに渡します。高校とか大学の教科書購入のワンシーンを思い出しますね。
しかし、この注文票、当たり前ですがリアルタイムの売り切れ状況までは書いてありません。売り切れの品物は別途掲示されているものを見るのですが……。もう既に選択肢が有って無いような状況に。狙っていた飛龍手ぬぐいも見事にSOLD OUT、というか限定品は軒並みSOLD OUT。ここは比叡さんの決め台詞?「ひえええぇぇ!」とでも言っておきましょうというか実際に心で叫んでました。
掲示ボードの前には、在庫を確認する人だかり、もとい提督だかりが出来ていて、知人からのお遣いを頼まれた人でしょうか、電話で連絡を取っている提督も見受けられました。
そんな中、私が購入したのはB2タペストリー(すごく持ち運びづらい)と長門マフラータオル、イベントパンフの三点。けっこういい値段いきました。ひええええ!
そうこうしているうちに17時。開場のアナウンスが入り、早速列に並び……並んだつもりが間違えて、再び物販列に入って抜けるという完全に不審な迷い方をしたのち、やっと夜公演の提督の列に合流して国立大ホールの正面入り口へ向かいます。お友達同士で来ておられる提督さんも多い模様で、夏イベントの雑談をする提督やお気に入りの艦娘の話で持ち上がる提督たちもおり、やっぱみんな提督じゃないかー! と実感しつつの移動です。
ホールに入り口には、定番中の定番、関係者のみなさんからのお花が置かれています。MAGES.の志倉千代丸さん、プロダクション・エースの安田猛さんからも来てます。
「俺ら」からも来ていました。
宛先はなぜか第六駆逐隊担当で有名なあやっぺになっています。
ここから先は手荷物検査&チケットチェック。半券部分がミシン目できれいに折れていたため「あの、半券部分が……」と戸惑われてしまう場面もありましたが、手荷物検査も含めて問題なくパス。
ただし、盗撮等の防止とのことで、カメラ類を持っている人はすべからく、ここでボッシュート(番号札をもらって終了後に受け取る)です。さすがに厳戒態勢だなーとちょっとビビってしまっていたのはここだけの秘密。今のご時世、スマートフォンでも撮影されちゃう可能性はあるでしょうが、光学ズームはできないし、三脚固定もできないし、もしやったところで液晶の光やシャッター音であからさまに怪しく、即発見できるから見逃しておくZEといったところなのでしょう。スマートフォンも本業は情報通信機器ですしね。
私の席は1階席のB45列のとある通路側、予測していた通り、かなり後ろの方になります。これを見越して、祖母宅にあったオペラグラスを借りて持参していたわけですが、正解でした。登壇した中の人たちはスクリーンを通してしか見えないほど。かといってオペラグラスを通しても表情が確認できるかできないかぐらいに拡大される程度ですが、生で見るのとスクリーンを通して見るのではやはり違います!
ホールはスモークが焚かれており、一瞬、メガネが曇ったかな? みたいな錯覚にとらわれましたが錯覚でした。超錯覚でした。レーザー光線の演出するにはスモークは必須です。ついでに、レーザーポインターで悪戯する大馬鹿が居たとしても、どこから光が出ていたか一発で分かっちゃうというおまけも付いてきますね。
ステージの詳細は別の方のレビューに割愛させていただくとして、これはと思った点をダイジェストに。
全体的にそれはそれは濃ゆいステージであったことは確かです。来てよかった、この一言に尽きます。
事前に告知されていた、イベントに必要なペンライトは『ルミエース ライト』(フルカラー)を2本持っていきました。予想していた通り会場は暗く、単4電池1本で動くルミエースライトでも実用上まったく問題無し、でした。が、イベント中に片方の1本が電池切れで消灯。エネループの標準電圧1.2~1.3Vでは厳しかったのかも。もう片方が消えたらなんかこう寂しいってレベルじゃない事態に突入することも考えられましたが、無事に最後まで点灯してくれました。次にこのペンライト使うときは電池の種類と電池の替えに要注意ですね。
まったく私事ですが、調子こいて水分摂りすぎたためか途中でお手洗いに行きたくなってしまい、なんだかんだでセーブし続けた結果、尿意で集中しきれなかったという、ライブ初心者にありがちな本末転倒オチがありまして、どうせ通路側ですぐ後ろが出入り口なら、どこかのタイミングで行っておけば良かったかなあと今若干後悔していますが一ヶ月後には忘れてると思います。休憩時間が10分ぐらい入ると思っていたんです!
ちなみに国立大ホールから抜けて最寄りのお手洗いは1Fで、これが案外遠いです。
事前に計算していた、パシフィコ横浜に滞在可能な時刻は20時30分。ステージ自体は定刻の20時に終わったものの、お手洗いの時間やカメラの返却などで時刻は20時10分を回ってきます。
この20時30分を超えると、乗り継ぎも含めて帰路のひかり537号に間に合わない危険が迫ります。さらに、このひかり537号は名古屋駅にて名鉄本線の国府宮方面へ余裕ある接続ができる最後の電車。仮にエクスプレス予約で後続のひかり539号(名古屋行き終電)に振り替えても、おそらく名古屋駅から移動できず詰んでしまいます。
時間が無いとか言いつつ、合間を見つけて横浜の夜景もチェック。うーん、素晴らしい!
さて、クイーンズスクエア経由でみなとみらい駅へ向かいます。同じ方向に向かう人はだいたい提督。
中には「桜木町まで歩く~?」と相談している提督方も。運賃的な意味では桜木町駅一択間違いありませんが、私がそれやると新幹(ry
事前に自宅のPaSoRiでチャージしておいたSuicaでピピッと一発。8年前はパスネットで通った気がします。時代を感じる次第です。
事前のプラン通り、横浜でブルーラインに乗り換えます。横浜でブルーラインに切り替えれば、ちゃっかり座って新横浜に直行できるはず……! 今はみなとみらいから相互直通で和光市まで行ける時代、これは座れる余地がないと踏んでいたセコゆきゆえの発想であります。
はい、こちらがブルーラインの改札口。
に、たどり着くまで10分かかりました!
ただひたすら案内板を頼りに歩き、エスカレーターを上り下り、ちょっと嫌な予感はしてましたけど、なんだこれ乗り換えに時間かかるパティーンや! 実に本末転倒、いい運動にはなりますが、なりますが、なかなかゴールが見えてこない運動というのはいささか心配になってくるものがあります。
名古屋で言ったら、名鉄からあおなみ線に乗り継ぐとか、久屋大通から栄に歩くとか、そんな感じ。東京で言ったら山手線ホームから京葉線ホームに乗り継ぐみたいな例えが便利ですかね。京葉線も実際、慌てず急がずで実測10分。どっこいどっこいですな。
ブルーライン横浜駅に着いた時点で電池切れ寸前のヘロヘロ状態。横浜駅での乗り換えはヤバい。ちぃ覚えた。
10分歩きはしたものの、21時49分発のひかりには十分間に合いそう。そんなとき、ブルーライン新横浜駅改札を出たところでこれみよがしに謎のFamilyMartを発見。駅ナカではないものの、空腹にとらわれていたこの時、食糧調達できるのはかなりありがたい! さっそく入店で品物を物色。結局買ったのはおにぎり1個というケチぶり、しかし炭水化物量&血糖値的な観点ではおにぎり1個だけでもまあまあ空腹は満たせるはずと踏み、ええ、榛名は大丈夫です!
横浜駅とは打って変わって、エスカレーターを登れば新幹線ホームはすぐそこ。21時ちょうどにラッチ内へGo、KIOSKでミネラルウォーターを追加購入したり、待合室でJR東海パッセンジャーズ特製サンドを購入、さらにFamilyMartで買ったおにぎりで一段階空腹を和らげているうちに、気がついたら時刻は21時30分です。もうそろそろ地上に出てひかりさんを待ちましょう。
さて、愛知県へ帰りましょう!
夕食を頬張りつつ、夕食後のお薬なども飲みつつ、新幹線は順調に名古屋へ向かっていきます。にしても、このサンドが美味いのよ! 安っぽいハムを使っていなくて、さらにレタスもシャキッとしているので食べ応え抜群。栄養バランス的にも申し分無し。価格も価格ですし、滅多に食べられないプレミアムサンドではありますけども、こういう時には食べたい一品。かなり貧乏性やね。
ひかり537号の停車駅は、新横浜から見て、静岡・浜松・豊橋・名古屋の順。静岡から出て、間もなく浜松に到着といったところで事件は起きました。
まずあれっと思ったのは、全力疾走で通路を駆けていった車掌さん。今まで何十回と新幹線乗ってますが、これほど車掌さんがBダッシュしているのを見たのは初めて。7号車から見て先頭車の方向に駆けていったのを見届けたと同時に、体が前に引っ張られる感覚、つまりブレーキの感覚です。間もなく浜松だし、停車かなーと構えていたら、
「ただいま2号車で緊急ブザーが押されたため安全確認ができるまで停車いたします」
という不穏すぎる車内放送。特別、車内がどよめくことは無かったものの、「まもなく浜松です」が延々とリピートする電光掲示板も相まって、「何が起こったんだろうか」「いつ再開するん…」という不安げな声なき声が充満しており、不穏に不穏を重ねた状況。そもそも停車駅手前で緊急ブザーって一体どういうことやの、とツッコミ入れたくもなります。
不穏な空気の原因、それは在来線との接続にあります。このひかり号は特に豊橋駅と名古屋駅で在来線と終電接続をしていて、こちらが少し遅れると在来線側の終電に乗り継げない可能性が出てくるというたいへん責任重大な電車となっているんですね。ひかり号なのに一寸先は闇。
#ジョルダンライブ [08/03 22:51] #東海道・山陽新幹線 〔浜松〜名古屋〕止まってる/全員が座れる 緊急ブザーが押されたためひかり537浜松手前で安全確認停止中 http://t.co/g3cEZB3OpZ
— ジョルダンライブ! (@JorudanLive) 2014, 8月 3
かくして待つこと8分ほど、安全確認が取れたということで運転再開。浜松駅にはもちろん遅れてホームイン。
そしてここからが、JRやるなぁーと感心したところ。「次は豊橋です」のアナウンスに続いて「在来線側を数分遅らせるので、お乗り換えの方はお急ぎください」といった旨の、JR東海真夜中のウルトラCダイヤ変更のお知らせと「もし高山線をご利用の方は車掌までご連絡ください」という、場合によっては高山線の終電も調節しますという新幹線とJR東海の威信にかけた神対応アナウンス。「仕事終わり間際にこれだよー!」と血眼で頑張って下さっている司令室と運転士のみなさんの姿が浮かぶようです。
浜松から出たところで、この列車、ここぞとばかりに飛ばします。手元のiPhoneに入っているGPSスピード計を見ていると、瞬間的に275km/h付近まで速度を出していて、めっちゃ回復運転モードに入っていることが見てとれます。頑張ってる!
さて、浜松から回復運転を開始したと考えられるこのひかり号、豊橋には約6分遅れ、終点名古屋には約4分遅れで到着。どんどん縮めました。これが新幹線N700系の本気なのか……!
ガチN700Aでした。
N700「A」はJR東海肝いりの自動運転装置を搭載していて、これがダイヤ乱れの時に真価を発揮するといっても過言ではない機能で、まさに今回のような「チョイ乱れ」の時にはうってつけの技術だったと言えます。というか、新横浜ではこのN700Aのマークを見落としていて、すっかり通常のN700だと思い込んでました。写真を見返すとインテリアがちょっと違ってたのを再確認。案外わからんもんですね……。
降りてみると、名古屋は相変わらず蒸し暑いか……と思いきや、夜も更けてきたためか、ヌメっとした暑さに変わっていました。そのヌルい空気の中、名古屋駅構内にやたら愛知県警のお巡りさんが配備されていて、妙に物々しかったのも記憶に新しいところです。未成年の深夜徘徊対策でしょうかね。青春18きっぱーの中高生のみなさんは学生証などお忘れなきよう。
いつもは特急岐阜行きに間に合わず、次の急行一宮行で帰るのがお約束だったところ、新幹線が遅れたのにも関わらずなぜか特急岐阜行きに間に合ってしまい、予定より早く帰ってこられました。お隣のパーキングでお留守番の自家用車で駅を後にします。駐車料金は打ち止めの900円。Suicaで支払い可能なのが名鉄協商Pのいいところ。
今回の旅は、正直なところ詰め込みすぎたんじゃない!? というのが第一の感想です。朝から横浜入りするか、あるいは一泊二日でも悪くなかった。それと、水分補給は計画的に、かつ不足しないようにと、水分補給の難しさを再認識した次第でもありました。例えば夏コミではどれだけ近くなってもお手洗い移動は自由ですし、むしろ飲みまくった方がフェールセーフではあるんです。ただ観劇のように移動しにくい場合は……難しい。実に難しい。要研究です。
そして! 語るべきは8年前との対比。みなとみらい地区自体はそれほど変わりないはずなのに、細かいところ、例えばスカイガーデンの自販機で電子マネーが使えるようになっていたり、パスネットじゃなくてSuicaで通れるようになっていたり、その一方で案内板や風景が8年前に見たそれそのもので全く変わっていなかったり、思わず、「変わらないもの~探していた~」と口ずさみたくなるぐらいには不思議の国に迷い込んだような感覚でした。
もちろん、一番変わったことを自覚できるのは自分の中身そのもので、じゃあさらに8年後にはどうなっているか……そのときは、また横浜に行って、今度はみなとみらい地区以外にも観光の幅広げればいいんじゃない、一泊二日ぐらいで、と早くも思ったわけであります。まる。
2014/8/8 Written by Hiroyuki.