※お安いものにはリスクがつきものです。万が一、ミスることがあっても、自己責任でお願いいたします。
※記載の値段は、消費税8%時点のものです。これまでの消費税5%でもこれからの10%でもありません。
知ってのとおり、わたくしヒロユキは愛知県民なのでありますが、東京に行く用事が(完全に私事ですが)増えまして、ここはやはり交通費が悩ましいところ。
<参考> 東京流通センターにて春秋に開催されている某即売会
こういうときは高速バスに白羽の矢が立ったりするかと思いきや、やはりバスに揺られて5時間は来るものがあります。ちなみに、5時間というのは新東名スーパーライナーという最近開設された路線を使った場合で、その他の高速バス、特に中央ライナーや深夜バスなら、+2時間ほどみておかないといけません。ケツいてぇぞ!
ということで、高速バスの検討は抜きにして、「新幹線経由で、より安価に東京へ行く方法」をまとめてみます。
※主に 名古屋⇒東京 の前提で書いていますが、例えば 新大阪⇒東京 でも応用が利くと思います。
幸いなことに、愛知には
の三つの新幹線停車駅が存在しており、本来は出発地点を選ぶところから以下略ですが、まずはざっくりと新幹線の基礎知識から。
新幹線の扱いは、ほぼ「特急電車」に準じます。JRの特急は、例外なく、乗車券のほか、特急券が必要です。英語ではSuper Expressとも案内されるように、新幹線は超特急なんです。
特急とは例えば、名古屋⇔富山を結んでいる「ワイドビュー ひだ号」。高山本線経由の普通や快速でまったり富山を目指せば、乗車券4,750円だけで行けるんですけれども、いかんせん時間がかかりすぎる。そこで、4,750円に 2,900円 の特急券をプラスすることで、特急ワイドビューひだに乗車することができて、快速や普通を乗り継ぐよりは早く富山に着けるという話ですね。郵便局でいうところの速達的なイメージですな。
新幹線はそもそも特急しか走ってないことになってるので、乗車券のほか、すべからく、特急券が必要です。グリーン車用のグリーン券、ライナー用のライナー券はまた別の話。
表にするとこんな感じ。
東海道新幹線 <のぞみ・ひかり・こだま> |
在来線の特急各種 | 在来線のライナー各種 | 在来線の普通・快速 | |
グリーン券 | △(乗りたければ) | △(乗りたければ) | - | △(乗りたければ) |
特急券 | ●(必ず) | ●(必ず) | - | ×(要らない) |
ライナー券 | - | - | ●(必ず) | - |
乗車券 | ●(必ず) | ●(必ず) | ●(必ず) | ●(必ず) |
<参考> 普通乗車券(左)と指定席特急券(右)
<参考> 1枚タイプのチケット (乗車券・特急券一体型)
通常期価格 (のぞみ) | 難易度 | お得度 | リスク |
10,890円 (+210円) | ★☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
学生価格 (のぞみ) | 難易度 | お得度 | リスク |
約9,600円 (+210円) | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
学生のばあい、学校で発行してもらえるかもしれない「学校学生生徒旅客運賃割引証」を使うと、片道料金が2割引(※乗車券に対して)です。101km以上で適用ですが、東京・名古屋間は考えるまでもなく101km以上ありますから問題ありません。名古屋・新横浜でもOK。片道あたり10,880円が約9,600円に割引かれ、往復2,000円ほどお得になります。
注意点として、
特に3点目、購入時はともかく、旅行時も常に持つようにしてください。身分証明でもありますから、それも兼ねて、忘れることのなきよう。
<参考> 学割印のきっぷ (H18年菊名駅発行)
ひかり早得価格 | 難易度 | お得度 | リスク |
★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
繁忙期でも使える貴重なキャンペーンきっぷでしたが、残念ながら、2013年10月で廃止になってしまいました。在りし日のひかり早得は、早め早めの購入&後々の変更不可などと引き替えに、そこそこ安価な設定となっていました。乗り遅れても、後続のひかり・こだまの自由席には乗車可能です(でした)。
<参考> ひかり早得きっぷ1セット。左の券片は特急券、右の券片は乗車券に相当
難易度 | お得度 | リスク | ||
EX通常料金 (EX予約 / スマートEX) | 10,110円 / 10,690円 | ★★☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
9,770円 | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | |
EX早特21 | 8,800円 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
EXこだまグリーン早特 | 9,000円 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
早特タイプBはひかり早得きっぷのチケットレス版でしたが、2017年9月のメニュー改編で廃止されてしまいました。
これらEXなメニューは、EX-ICカードまたはプラスEXカード、交通系ICカード(スマートEXのとき)、おサイフケータイ(エクスプレス特約による場合) を改札にかざしてを通過しますが、
ので、例えば、「(名古屋市内) 新守山⇒名古屋⇒東京⇒(東京都区内/東京山手線内) 新宿」 の旅程でもって、新守山からいざ出陣! といったときに、新守山⇒名古屋(240円)、東京⇒新宿(200円)の乗車を別途買わなければなりません。EX料金にプラスして440円必要になります。もっとも、この精算自体は各種交通系カードを改札に重ねてタッチをすることでスピーディに改札を突破できますが、早得なのに「得」が薄れてしまった……ということも無きにしも非ず。目的地によっては、むしろEX-ICでなく、e特急券とみどりの窓口・券売機・金券ショップで買った都区内/山手線内付の乗車券を組み合わせた方がトータルでみて便利なときがあります。
<参考> EX-ICカード。Felica規格で、新幹線改札にかざして使用する
それでも魅力的なのは、EX系特有の早割メニュー。市内や都内の移動費を差し引いても、特に上記「EX早特21」はJR東海直販にしては恐ろしい割引率です。このコスパは後述のJR東海ツアーズが販売している東京1dayシリーズに迫ります。こちらは閑散期・通常期・繁忙期、いずれもOK。乗車日の1ヶ月前~21日前まで予約を受け付けていますが、需要に対して供給が追い付かず、すぐに席が埋まってしまいます。高速バスのプレミアム席よろしく、予約開始10時の瞬間に待ち構えて「獲る」ぐらいの意気込みが必要です。
EXこだまグリーン早特も見逃せません。グリーン車に乗れる上、名古屋⇔東京をEX早特21に次ぐ安さで行き来することができます。走っているこだまは多くとも、編成あたりの指定席車両はのぞみ・ひかりと比べて少ないため、やはり争奪戦が発生します。予定が決まっているときは早め早めの予約がポイントです。EXこだまグリーン早特では、名古屋から小田原でも新横浜でも東京でもそれほど値段が変わらないため、特に途中で用事がなければ東京まで乗り通してしまうのがお薦めです。
なお、これら早特商品に乗り遅れたとき、早割期間外に乗車変更したときは通常のEX-IC料金/スマートEX料金で取り直すことになりますから注意してください。
EX-ICとスマートEXの違いは、e特急券を発券できるかどうかと、通常料金の差です。年会費のかかるEX-ICサービスの方が割安に設定されています。ただし、自由席では通常窓口価格・EX-IC価格・スマートEX価格すべて同じになったり、ほとんど差がない状態になることはあります。(どれでもいい状態)
しかし「来週いきなり東京行くことになったあああ!」けど、割安なEX-ICを使いたい……でも指定カードを持っていないときたら、当然間に合う保証はありません。素直にスマートEXを使うか、みどりの窓口・券売機に並ぶのが吉です。後述する新幹線回数券バラ売りを買うのもアリでしょう。
どうしてもEXサービスを使いたいのに「手元にクレジットカードがなく、まず申し込みから始めないといけないとき」は、カード審査の時間や内容がハードルになります。余裕を持って申し込みとお祈りを済ませておきましょう。最近、旧プラスEXがEX-ICに統合されたのもあって、必ずしもエクスプレスカードやJ-WESTカードが必要というわけではなくなりました。イオンカードやMUFGカード、TS CUBICカードでも申し込みをすることができ、すでにこれらのカードを持っているときは特に審査なくEX-ICサービスを利用することができます。(※EX-ICサービス年会費はカード年会費と別に必要)
(余談) エクスプレスカードであれば、審査が通れば最短約1週間、肝心のEX-ICカードはそれから少し遅れて届くようです。J-WESTエクスプレスカードはブランドによって多少違う気がします。今持っているカード(MUFGカード等)に付帯できるEX-ICカード(旧プラスEXカード)も、申し込んでから、到着するまで1~2週間ほどかかります。
伊神切手社価格 | 難易度 | お得度 | リスク |
約10,000円 | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
新幹線にも回数券はあって、ただ、個人で買うとさすがに大きな買い物、ならば、ということで金券ショップが当の回数券を代行で仕入れて、バラ売りしているのを個人が購入するパターンになります。
コストパフォーマンスは良くも悪くもふつう。だいたいどこの金券ショップにも置いてあるため、入手性は悪くなく、駅まで赴いてる時間がない人には良い選択肢になります。なお、繁忙期は使えないという有名な? 罠がありますので、残念ながら、帰省シーズン、GWシーズン、コミケ遠征には利用できません。
名古屋⇔東京の一枚指定席タイプのほか、どこかで区間を区切って数枚になっている、ちょっと安い自由席タイプのものも売っているときがあります。
JR東海ツアーズ価格 (繁忙期) | 難易度 | お得度 | リスク |
8,100円 (+1,200円) | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
JR東海ツアーズなる、JR東海との関係が深いような深くないような旅行会社が販売している、ツアー形式のきっぷ。
こだま号の、とある区画をツアーズがぷらっとゾーンとして貸し切り、そこをバラ売りしているといったイメージです。旅客からみると、「無料ドリンク券付の、単なるお安めのきっぷ」、しかし、実際は JR東海ツアーズ主催「こだま号で往く! 東京を満喫するツアー」(※意訳)の団体客の一人という扱いのため、キャンセル・列車変更・席変更などには制限があります。このため、乗り遅れの救済がないのも特徴(?)で、余裕をもった30分前行動にて駅待合室に待ち構えていると安全です。
繁忙期も利用できますが、多少値段が上がります。(9,300円)
<参考> ぷらっとこだま 料金表 (東京・品川・新横浜)
難易度 | お得度 | リスク | ||
日帰り東京1dayスペシャル (JR東海ツアーズ) | 16,300円 (往復) 片道7,650円相当 |
★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
トーキョーブックマーク 日帰り東京 (JR東海ツアーズ) | 約13,900円 (往復) 片道約6,450円相当 |
★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
ぷらっとこだまと同じく、JR東海ツアーズが販売しているツアー商品です。
いまいち知名度がなく、知る人ぞ知る、コスパ最強の新幹線移動チケットになります。16,300円は往復分の価格で、片道分の設定はありません。有無をいわさず、品川・東京の指定店で使える1,000円分のおみやげ券も付いてきますが、券なしの設定もありません。それでも、片道あたり実質7,650円で新幹線利用の東京日帰りができ、予約もインターネットにて完結、チケット類は送料無料で送ってくれるという、至れり尽くせりの商品です。
JRのきっぷ類は通常一ヶ月前からの販売になりますが、JR東海ツアーズでは「予約」という形で1ヶ月以上前から列車の手配をお願いすることができるのもツアー会社ならではのメリットです。(もちろん、確実に席を確保できるとは限らない)
注意すべき点は、
豊橋からの日帰り1dayもあり、名鉄や在来線JRと組み合わせると、さらに安く上げることができるかもしれません。
<参考> 日帰り1day東京スペシャル乗車票 (復路および往路。ひかり号利用の復路は券面に他の車両乗車不可の印字)
☆Tokyo Subway Ticket は主要な東京メトロ駅の駅事務室、定期券売り場で引き換えます。乗車票に都区内が付いているため、到着していきなり丸の内線東京駅で引き換えようとすると都区内ゾーン内での移動が終わりになる(JRの改札口を出てしまう)というジレンマがありますが、その場合は目的地付近まで在来線で気にせず移動して、最も引き換えやすいメトロ駅で受け取ると良いと思います。
☆マル契の乗車票ですが、新幹線下車後、都区内ゾーンからはみ出して移動することもできます。その際は、あらかじめ都区内からはみだす部分の乗車券を買っておき、乗車票と区間を連続させておけば問題ありません。例えば、三鷹まで行きたいときはあらかじめ西荻窪⇒三鷹の乗車券を別途に購入して所持しておきます。ツアーズでも買えます。(JR東海ツアーズより回答。商品によって異なることがあるので各自確認のこと)
EX-IC価格 | 難易度 | お得度 | リスク |
4,050円 + 別途乗車券(名古屋⇒東京 通常6,260円) | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
さきほど出てきたEX-ICに関連して、JR東海の提供するエクスプレス予約で発券できる特急券です。スマートEXでは発券できません。プラスEXも発券できませんでしたが、サービス統合で発券できるようになりました。e特急券は自由席とほぼイコールの価格で指定席に座れて、「発券する直前までは」列車や席変更が自由、と便利に使えます。前述の通り、スマートEXでは発券できず、エクスプレス予約に対応したクレジットカードが必要です。
e特急券はEX-ICと違って、発券した本人でなくとも使用ができます。どうしてもe特急券でということであれば、エクスプレスカードやJ-WESTカードを持っている知人にお願いして代理購入してもらうこともできないことはありませんが、そこは貴方とお友達の信頼関係次第です。
<参考> e特急券と領収証
特急券の料金を年中いつでも割り引くタイプの、ある意味変わり種なサービスとなっています。(JRの割引は乗車券にのみ割引が入ることが多い)
先日のサービス改正により、乗車券との同時予約ができなくなったものの、この逆境を逆手にとって……。
参考価格 | 難易度 | お得度 | リスク |
6,000円~ + 別途特急券(名古屋⇒東京 通常指定席4,630円) | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
乗車券の区間を、敢えて分けて購入すると、なぜか通しで購入するより安くなることがあることを利用します。どちらかと言えばキワモノ系の荒技・裏技に近い表技です。表技というからには、いわゆる鉄道規則には接触しませんが、鉄道に慣れた玄人向けです。
例えば、名古屋市内⇒東京都区内 なら、通しで6,260円になります。そこで、とりあえず、「名古屋市内⇒横浜市内」 と、「川崎⇒東京」 で区切って買いますと、計5,930円で300円ほど差が出てきます。なぜに差が出るかについては、他のサイト様に詳しくありますから割愛させていただくとして、「ちょっとまって! 川崎は東海道在来線でしょう!? 新幹線じゃないですよ!?」の疑念がありますよね。
ここがJRの面白いところで、東海道新幹線自体が東海道本線の双子のようなものとして扱われているゆえに、「選択乗車」の制度が定められていて、東海道在来線経由の乗車券(連続する乗車券も可)でも、新幹線特急券と組み合わせれば、終点東京まで、新幹線に乗車することができます。
<参考> JTBで購入した分割乗車券・2枚組 (名古屋市内・横浜市内/川崎・東京) - 自動改札可
もちろん、分割すること、東海道線経由の乗車券にすることで、普通乗車券にはない、特異な注意点も出てきます。
やたらめったらリスク商品状態になってますが(実際その通り)、東海道新幹線の正常運行に賭けて、また、東京まで途中下車の予定は一切なく(ふつうは無いですよね)、有人改札バッチコーイ、各所できっぷを調達するところから旅は始まるんだ! というエンターテイメントな人にはもってこいの表技です。
<参考> よく見かける分割乗車券・4枚組 (名古屋・岡崎・浜松・東田子の浦・東京山手線内) - 自動改札不可
(特急券が+1枚要るので)
わたくしは先日、JTBにて「名古屋市内⇒横浜市内」「川崎⇒東京」(5,750円)、地元JR駅にて「東京⇒有楽町」(130円)、伊神切手社にて「東京⇒東田子の浦⇒浜松⇒岡崎⇒名古屋」(5,500円) の乗車券を購入、特急券を足して東京⇔名古屋間を行き来してみました。行きは自動改札をパスできましたが、帰りはあからさまに枚数オーバーのため有人改札です。
参考価格 | 難易度 | お得度 | リスク |
9,440円~ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
上記2つを組み合わせて、乗車料金と特急料金の両方を安くあげる方法です。
<要するに> 分割乗車券とe特急券で新幹線に乗ります
組み合わせるときの注意点は上の二つを併せ読みしていただければだいたい大丈夫かと思いますが、e特急券を取るとき、乗車区間を分割乗車券の区間と一致させておいた方がよいかもしれません。
名古屋から、最安で9,440円(繁忙期でも)。のぞみ・ひかり・こだま、制限は一切なく、乗り遅れそうでも発券前なら、エクスプレス予約サイトにて後の列車へ鞍替えできます。乗り遅れても、後続の自由席に乗車できます。
時間があるときは、名古屋⇔豊橋、東京⇔小田原・熱海 を在来線で往き、残りの区間を新幹線にすると、特急料金が1段階下がり、ややお得です。名古屋⇔豊橋は新快速や区間快速が、東京⇔小田原・熱海 は東海道線(グリーン車付き)、ときどき、特別快速 湘南新宿ラインが走っていて、それなりに早く移動できる区間です。特急料金をケチるならここ!
e特急券は、繁忙期にお安くのぞみ・ひかりに乗りたいときや、企画きっぷにありがちな各種制限が困るケースにおいては、特に真価を発揮するものと思われます。
参考価格 | 難易度 | お得度 | リスク |
9,100円~ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
分割乗車券ではなく、学割乗車券(通常より2割引)にe特急券を組み合わせます。
学生さん限定の乗車券に、クレジットカード必須のe特急券とはこれ如何にですが、カードを持っていない場合、とりあえず家族の中でEX-IC対応カードを持っている人がいないか聞いてみましょう。信頼できる学校の先輩だとか、ゼミの先生だとか、やり口(?)はいくらでもありますけれども、代理購入してもらえそうならお願いしてみましょう。
代理購入を頼まれた側も、発券の手間あれど、ちゃっかりグリーンポイントやクレジットカードのポイントが貯まったりするのでWin-Winだったりします。
言うまでもありませんが、他人のエクスプレス予約用カードを勝手に使って発券してはいけません。
参考価格 | 難易度 | お得度 | リスク | |
EX-IC | 8,220円+在来線+α | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
分割+e特 | 8,200円+在来線+α | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
日帰り1day | 7,150円+在来線 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
それほど急いでもいないとき、愛知県民みんな大好き名鉄やJR東海道線を使って、豊橋からひかり号ないしこだま号に乗り換えると安くなります。理屈は簡単で、豊橋までの区間に新幹線に乗らなければ、特急料金が必要なく、その分が浮いてくるためです。
実のところ、名古屋駅からいきなり乗る人より、地元駅(わたしは岐阜側)から名鉄やJRを使って名古屋駅まで行き、そこから新幹線に乗る人も多いはず。ところが、地元駅⇒名古屋駅まででもそれなりにお値段が張ることは多々あり、ならば、名鉄に乗って名古屋をスルー、敢えて豊橋まで駆け抜けて、いっそ、その分の新幹線料金をオフしてしまってもいいんじゃないかという魂胆です。豊橋駅側に近い人ならなおさらです。
愛知県のどこにお住まいかによって名鉄やJRのどのきっぷを買ったら総合的に得するのか分からないのが問題ですが、豊橋まで1,000円を越すような場所なら、金券ショップにて「名鉄株主乗車券」、名鉄名古屋からなら、名鉄券売機で「なごや特割2土休日」(往復1,540円)購入またはJR券売機で「豊橋往復きっぷ」(往復1,540円)で豊橋までお得に行くことができます。
<参考> 名鉄株主乗車券
名鉄とJR東海道線、どちらで豊橋駅に行っても一向に構いませんが、天候不良や万が一のときのダイヤ調整に関しては、名鉄に軍配が上がります。が、不慮の事故発生のタイミングに関しては本当に運次第であり、起きないよう祈るほかありません。(e特急券やEX-IC利用予定で、万が一到着が遅れるなら、在来線の中から予約変更をかけるとナイスです)
豊橋からは、およそ2時間に1本ひかりが停車しますし、可能であれば、浜松まで在来線またはこだまで向かうと、1時間に1本のひかりに乗り継ぐこともできます。
<参考> 豊橋⇒浜松 乗車券および特定特急券
豊橋駅発着で分割乗車券を作る場合、由比付近で割って2枚の分割乗車券にすると、東京側で「東京山手線内」発着になり、便利です。
少し注意すべきは遅めの新幹線と豊橋往復を組み合わせたときで、帰り道、終電ではないひかり537号に乗って帰ってきても、ご自宅の最寄り駅により、名鉄やJR線の中で実質の終電に遭遇する可能性があります。つまり帰還プランによっては豊橋での終電接続が間に合いません。間に合わないだろうからといって「豊橋往復きっぷ」に付けられる新幹線変更券を予め買っておいて豊橋以東から乗り通したとしても、このきっぷのルール的に、発駅から正規運賃で精算+往復きっぷと変更券は払い戻し(トータルコストアップ!)となります。ご注意ください。
参考価格 | 難易度 | お得度 | リスク | |
中央東線経由 名古屋市内⇒名古屋市内 | 乗車券10,480円+しなの(自)2,160円+あずさ(自)2,380円+のぞみ4,050円 合計19,070円 (片道9,535円相当) |
★★★★☆ | ☆☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
北陸新幹線経由 名古屋市内⇒名古屋市内 | 乗車券11,120円+しなの(自)1,190円+はくたか(自)3,680円+e特急券4,050円 合計20,040円 (片道10,020円相当) |
★★★★☆ | ☆☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
参考価格 | 難易度 | お得度 | リスク |
- | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
電車賃をさらにケチるのも兼ねて、自宅から車を走らせて豊川駅・豊橋駅まで向かうパターン。これならば、豊橋で終電になっても大丈夫ではありますが、行きの時点で到着時刻が読めない、疲れる、車と免許が必要……と、運と体力のある人でないとやってられないプランになります。
<参考> 豊川/豊川稲荷駅の最寄りに東名高速・豊川I.C.があります
電車賃をケチる代わり、東名高速と駐車場代金とガソリン代の三つの経費とのトレードオフになりますが、それは1人で行ったときの話、4人ぐらいのグループで向かうときはそれほど悪くないかもしれません。車移動のときは、人数が多いほど一人当たりの移動費が下がります(タクシーなんかもそうですよね)。みんな運転できる人ならドライバー交代できて良い感じです。ただし車の任意保険のカバー範囲だけ要チェック。
かの有名な1日乗車券、青春18きっぷ5回(5人)セット。ムーンライトながら乗車では定番のアイテムです。が、青春18きっぷに特急券を足しても特急・新幹線には乗れません。青空フリーパス、休日乗り放題きっぷ、休日おでかけパスは特急券を足して特急列車には乗れますが、新幹線には乗れません。これらのフリーパス系きっぷはつまり、新幹線には乗れません。
このほか同じように特急券足しても乗れないタイプの格安乗車券、乗り越すと正規の運賃を請求されるタイプの企画乗車券などがありますから、ご購入の際には、使用上の注意をよく読み、用法用量を守って正しくお使いください。
<参考> 静岡地区の在来線が1日乗り放題になる『休日乗り放題きっぷ』。「新幹線、寝台列車はご利用できません」の文言。
参考価格 | 難易度 | お得度 | リスク | |
新幹線 豊橋~熱海 新幹線 熱海~東京 |
20,780円 (往復) 片道10,390円相当 |
★☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
新幹線 豊橋~熱海 在来線 熱海~東京 |
17,320円 (往復) 片道8,660円相当 |
★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
新幹線 豊橋~熱海 在来線 熱海~小田原 小田急線 小田原~新宿 |
16,020円 (往復) 片道8,010円相当 |
★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
最近発売された「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は、フリーパス系にしては珍しく、特急券を足すことで新幹線に乗ることができます。但し、これには少々変わった制約があります。
乗車券はまだ分かります。足りない区間は補わなければいけません。しかし、注意すべきは特急券です。特急券を名古屋~東京の通しで買うとアウトで、わざと名古屋~熱海、熱海~東京と分けて特急券を買わなければなりません。乗車券も熱海から別途必要になることから、熱海でいったん改札を出て再び乗車することとほぼ同じ意味です。東京に向かう途中、熱海に用のある人にはベストマッチかもしれません。
熱海を越えてダイレクトに東京へ向かうなら、この「たびきっぷ」の趣旨から考えても、熱海でわざわざ新幹線特急券を分割するよりか、豊橋から熱海を新幹線で抜けたあと(e特急券 2,480円)、JR東日本の快速アクティー・特別快速 湘南新宿ライン・小田急小田原線などに乗り継いでいく方が自然で無難でしょう。当日中に往復する予定があるなら、小田原で休日おでかけパスを買っておくのも手です。
休日おでかけパスを使用していて帰るとき、熱海~小田原は乗車券うっかり買い忘れ要注意区間です。休日乗り放題きっぷでも起こり得ますが、どのみち、キセル乗車をしてしまわないよう、名古屋のJR窓口や東京の指定券券売機で予め購入しておくと安心です。
<参考> 小田原→熱海の乗車券
名古屋から東京まで、青春18きっぷや乗車券のみを使い、全て在来線で行く……のは骨が折れる(特に静岡地区)、そんなとき、東海道線に並行して走っている新幹線を併用して「ワープ」するハイブリッドな移動方法が知られています。
何らかの理由で在来線が止まってしまったが、新幹線はふつうに動いているときもワープは有用です。前述のように、青春18きっぷに特急券を足しても新幹線には乗れませんので、乗りたい区間は改めて乗車券と特急券を買う必要があります。ふつうの乗車券なら特急券を買い足すだけでOK。浜松⇒(掛川)⇒静岡、静岡⇒(新富士)⇒三島 あたりを、特定特急券でワープすると捗るようです。
2014.5.14 Written by Hiroyuki (LimeTarte.net).
2017.11.1 Added by Hiroyuki